建物を建てるには、最低基準である耐震等級1を満たす必要があります。耐震等級2の建物例は、災害時の避難所になる小学校や公共施設など。警察署や消防署は耐震等級3を満たすように設計されています。
耐震のメリット&デメリット
続いて、耐震のメリット&デメリットをチェックしていきます。
耐震のメリット
・免震や制震と比較するとコストが低い
・耐震等級によっては大きな地震でも耐えられる
・地盤や立地の影響を受けにくい
・設計の自由度が高い
・強風時に大きな揺れを感じにくい
耐震の一番のメリットはコスト面です。耐震工法では強化したい部分のみを補強できるので効率が良く、予算に合わせて耐震箇所を設定できます。その他、地盤に制限がなく設計の自由度が高い点もメリットと言えるでしょう。
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耐震のデメリット
・地震の揺れを建物が直接受ける
・地震のダメージが蓄積される
・二次被害が起こりやすい
耐震の大きなデメリットは、地震の揺れを建物が直接受けることです。建物が受けたダメージは蓄積され、一度破損すると次の地震に耐えられない可能性も出てきます。また、建物が大きく揺れるため家具の転倒や火災などのリスクがあり、二次被害が起こりやすい点もデメリットになるでしょう。
耐震性が低い家のリスクについて
耐震性が低い家は、建物の崩壊・損傷のリスクが高まります。耐震等級1の建物は“震度6強~7でも倒壊・崩壊しない強度”を基準としていますが、損傷をまったく受けないわけではありません。耐震等級2、3の建物と比べれば“地震に弱い家”と言えるので、一定の損傷を受ける可能性も考慮する必要があります。また、耐震性が低いほど建物が受ける地震の揺れも大きくなることから、二次被害のリスクも高まるでしょう。
地震に強い家の特徴
・シンプルな構造&形
・重量が小さい
・低い建物
・強い地盤
力が分散されやすい正方形の家は、L字やコの字の形の家よりも地震に強いと言えます。耐震等級が同じ家でも、形によって倒壊・損傷リスクに差が出るので注意が必要です。また、家の重量と高さも大切なポイントなので、構造や階数にも注目しましょう。
地盤については、土地探しの時点できちんと調べておくことが大切です。地盤が緩いと揺れたときに家を支えきれないので、倒壊や沈下のリスクが高まります。耐震構造で家を強くするのはもちろんですが、地盤の強さにも注目しましょう。
構造設計について
建築設計には、意匠設計、設備設計、構造設計の3つがあり、それぞれの調和を取ることで設計が成り立ちます。構造設計は、建物の柱や梁の性能・形状・配置を考慮して壊れないように決定すること。建物の土台と骨組みで地震に対する安全性を満たします。
許容応力度計算
許容応力度計算は、建築物にかかる固定荷重や積載荷重に地震力などの長期荷重、及び短期荷重を想定して応力(部材等の内部に生じる抵抗力のこと)を算出し、それぞれの部材がそこにかかる応力に耐えられるかどうかを許容応力度(限界点)と比較するというもの。地震時に限らず、強風時、積雪時、長期荷重を考慮しかかる力よりも建物が強ければいい”という考えに基づいています。
許容応力度計算については、2階建てや平屋の木造住宅の計算書の提出は義務づけられていません。3階建て以上の木造住宅では義務となりますが、その他の場合は構造計算されていないケースも多くあります。
住宅性能評価基準
住宅性能評価基準とは、品確法で定められた評価基準のことです。複数ある評価分野の中には構造の安定に関する分野もあり、地震や耐風による倒壊・損傷防止などの項目を満たすことで等級を取得できます。
壁量計算
壁量計算は、建物にかかる地震力に対して必要な壁量が満たされているを満たすことを確かめる計算方法です。
【北九州市&中間市】過去の地震情報
北九州市では、2016年の熊本地震により住宅・人的被害がありました。それ以前では、1915~1932年の間に地震が4回発生、規模は震度4が最大です。中間市については過去の地震情報が公表されていません。
【北九州市&中間市】地震のリスクは?
過去の地震情報を見ると、北九州市と中間市は比較的地震の少ない地域と言えるでしょう。しかし、北九州市では南海トラフの地震が懸念されています。市内で最大震度5程度の揺れが予想されており、安全のために住宅の耐震性能を考えておく必要があります。
中間市の地盤については、リスクは低いものの液状化する可能性もある谷底低地なので、土地探しの際は地盤の確認も大切です。
参考元:北九州市|北九州市で想定されている地震について>>北九州市の地盤の強さは?ハザードマップから見る水害リスクなど詳しくはこちら>>中間市のハザードマップ情報や家づくりでできる水害対策などはこちら
北九州市&中間市の家づくりはアスカホームへお任せください!
地震の被害は、建物の倒壊や損傷だけではありません。さまざまな二次被害も想定したうえで、家族の安全を守る“地震に強い家”を意識した家づくりを進めましょう。アスカホームでは、高断熱・高気密・高耐震でZEH基準、HEAT20を標準仕様としています。北九州市・中間市で家づくりを検討中の方はお気軽にご連絡ください。