北九州市の特徴
福岡県の北端に位置する北九州市は、90万を超える人たちが暮らしている政令指定都市です。北は日本海、東は瀬戸内海に面しており、関門海峡を隔てて山口県下関市に隣接しています。内陸部には山地が多く、標高300mから900m級の山々で構成される山塊が広がっています。
観光地としての人気も高く、夜景の素晴らしい街として「日本新三大夜景都市」に2度選ばれたことがあるほどです。明治から昭和初期の貿易港の街並みを残した「門司港レトロ」や、世界文化遺産の「官営八幡製鐵所関連施設」などの観光スポットも豊富。門司港からは、宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘が行われた巌流島などを周遊する遊覧船に乗ることもできます。
市街地の中心部であるJR小倉駅周辺には、スーパーやレストラン、映画館なども入居する「リバーウォーク北九州」や、14階建てのビルに多数のショップが軒を連ねる「セントシティ」などの商業施設が集中しています。市の西側のJR八幡駅近くには「イオンモール八幡東」「ジ・アウトレット北九州」、南東部のJR安部山公園駅には「サンリブシティ小倉」があるため、街の中心部以外でも買い物に困ることはありません。
北九州市は生活が便利なだけでなく、住宅関係の補助金や移住・定住支援金などの制度が充実しており、新築のマイホームを建てるのにおすすめの街といえるでしょう。
参考元:北九州市観光情報サイト「「どんなまち?」北九州市」参考元:北九州市「推計人口及び推計人口異動状況(Excel版)」参考元:国土交通省九州地方整備局「関門海峡の位置」参考元:北九州市「北九州市の景観特性」参考元:北九州市「北九州市の世界遺産について」
北九州市の公共交通機関
北九州市内を走る路線バスは、北西部を中心に運行する市営バスとその他の市外全域をカバーする西鉄バスの2つがあり、日常生活における主な移動手段となっています。路線バスが通っていない地域には、北九州市と交通事業者が連携してジャンボタクシーを運行しているので、買い物や通院などの外出に不便はありません。
市内には55の駅があり、4つのJR線(鹿児島本線・日豊本線・筑豊本線・日田彦山線)と筑豊電鉄、北九州モノレールを利用できます。JR小倉駅から新幹線を利用すると、博多駅まで約15分、熊本駅まで約60分で到着します。
北九州市の東の海上には「北九州空港」があり、東京の羽田空港を結ぶ国内線や、韓国のソウルや釜山、台湾の台北などを結ぶ国際線が利用できるので、出張や旅行に便利です。
参考元:北九州市「北九州市環境首都総合交通戦略(北九州市地域公共交通計画)」参考元:北九州市「おでかけ交通事業について」参考元:北九州空港HP
北九州市の通勤環境は?
北九州市に住む人の平均通勤時間は片道で約24.8分。東京都の約41.0分と比較するとゆとりを持って朝の支度をすることができます。北九州市は鉄道・バス・モノレールなどの公共交通機関が発達しているので、通勤だけでなく、通学や買い物などの移動にかかる時間が短いのも魅力です。
参考元:北九州市住宅供給公社「北九州市の魅力」
北九州市の住宅補助金
マイホームを建てるなら自治体の補助金事業を利用するのがおすすめです。ここからは北九州市で申請できる住宅関係の補助金事業を紹介します。
新築にも活用できる「住むなら北九州 定住・移住推進事業」
定住・移住する目的で北九州市に転入した世帯に住居費用の一部を補助金として支給する事業です。新たに住宅を建てる方も活用できます。4種類の補助金メニューがありますが、北九州市が指定する「街なかの区域」内に住宅を取得する必要があります。住宅の新築だけでなく、中古の民間賃貸住宅を借りた場合や空き家バンクに登録している住宅を購入した場合も補助の対象となります。
補助額
子育て・転入応援メニュー【賃貸】:最大20万円(新婚世帯や3人以上の世帯は最大30万円)
新生活・転入応援メニュー【賃貸】:最大10万円
定住・移住促進支援メニュー【持ち家】:最大50万円(家族1人につき15万円)
社宅建設支援メニュー【社宅】:1戸あたり50万円(単身者向け住居は1戸あたり15万円)
参考元:北九州市「令和5年度 住むなら北九州 定住・移住推進事業 (令和5年10月1日以降の募集内容、申請書の様式等)」参考元:北九州市「街なかの区域について(PDF)」
空き家リノベーション促進事業
北九州市内の空き家を取得して断熱改修やエコ住宅設備設置などのリノベーション工事を行うと、工事費用の一部を補助金として受け取ることができます。補助対象となるためには、北九州市内の工務店や買取再販事業者が工事を行うことが必要です。北九州市が実施する「住むなら北九州 定住・移住推進事業」や「北九州市住宅・建築物耐震改修工事費等補助事業」と組み合わせることで、補助額を加算することができます。
申請タイプ
空き家取得後リノベ型
対象者:
空き家を購入した人、または借りた人
空き家を相続・生前贈与して、新たに居住する人
補助額:最大40万円
※「住むなら北九州 定住・移住推進事業」と併用の場合は最大100万円
※「北九州市住宅・建築物耐震改修工事費等補助事業」と併用の場合は最大50万円
リノベ済空き家購入型
対象者:
リノベーション工事済の空き家を購入した若者世帯・子育て世帯
(※同居・近居する親世帯も含む)
補助額:最大40万円
※「住むなら北九州 定住・移住推進事業」と併用の場合は最大100万円
※「北九州市住宅・建築物耐震改修工事費等補助事業」と併用の場合は最大50万円
参考元:北九州市「空き家リノベーション促進事業」参考元:北九州市「令和5年度空き家リノベ補助(北九州市空き家リノベーション促進事業)リーフレット(PDF)」
北九州市住宅・建築物耐震改修工事費等補助金(建替え等に伴う除却工事)
建て替える目的で市内の木造住宅を除却する工事に対し、費用の一部を補助金として支給する制度です。除却工事を行う前に、住宅の耐震診断を行って耐震性能が不足していることを確認する必要があります。補助額は、木造住宅1戸につき最大30万円です。
参考元:北九州市「北九州市の木造住宅 最大30万円を補助します(建替え等を前提とした除却工事)」>>その他にも北九州市で利用できる補助金情報についてこちらもご覧ください
北九州市の医療費支援制度
マイホームの建築には多くの費用がかかるので月々の支出を節約したいところですが、家族の健康を守るために欠かすことができないのが医療費。次は北九州市の医療費支援制度を紹介します。(2023年10月現在)
きたきゅうベビー応援事業(出産・子育て応援交付金)
出産や子育てをサポートするための応援金を給付する制度です。妊娠届出の際に面談を行うと「出産応援ギフト」として妊婦1回につき5万円が受け取れます、さらに、出産後の面談を行うと「子育て応援ギフト」として子ども1人あたり5万円が給付されます。
参考元:北九州市「「きたきゅうベビー応援事業(出産・子育て応援交付金)」について」
出産育児一時金
国民健康保険に加入している人が子どもを出産した際に、出産育児一時金を受け取ることができます。支給額は42万円です。産科医療補償制度に加入していない医療機関などで出産した場合でも40万8千円を受け取れます。妊娠から85日以上経過してから流産・死産した場合も給付の対象となります。出産育児一時金を出産費用の支払いにあてられる「直接支払制度」や「受取代理制度」を利用することも可能です。
参考元:北九州市「出産のための給付」
子ども医療制度
子どもが医療機関を受診した際にかかった医療費の一部を助成する制度です。健康保険に加入している18歳までの子ども(18歳になってから最初の3月31日を迎えるまで)を養育している場合は、区役所や出張所で「こども医療証」の交付手続きを行うことができます。医療機関の窓口で健康保険証とこども医療証を合わせて提示すると、その場で医療費の助成が受けられます。
子医療制度の助成内容