そもそも平屋とは
平屋とは、1階建ての建物を指します。基本的には階段がなく、
リビング・寝室・バスルーム・キッチンなどが、すべてがワンフロアにある造りです。
古くは、日本の住宅といえば平屋建てが主流でした。その後、人口増加や土地の高騰などで、2階建てが主流になっていったのです。現在も、マイホームとして2階建てを建てる人が多いですが、一方で平屋の人気も高まっています。
国土交通省の建築着工統計調査データによると、2011年に住居として建てられた平屋は28,357棟でしたが、2023年には57,848棟と、ここ十数年でおよそ2倍に増えているのです。
参考元:政府統計の総合窓口e-Stat「国土交通省 建築着工統計調査」
平屋を建てるメリット
人気が高まる平屋には、快適な暮らしにつながるメリットがいくつもあります。主なメリットを以下にまとめました。
・生活・家事動線がよい
・バリアフリーで子どもや高齢者にやさしい
・家族間のコミュニケーションが円滑になる
・メンテナンス費や光熱費のコストダウンにつながるすべての部屋がワンフロアに集まる平屋は、1階から2階への上下移動が発生しません。そのため、生活・家事動線がコンパクトにまとまり、効率化を図れます。また、階段がないことから、小さな子どもや高齢者がいる家庭にもやさしい家づくりが可能です。
住宅建築後は、外壁や給排水管などのメンテナンスが必要になりますが、2階建てに比べ整備箇所が少なく済んだり、大掛かりな足場が不要だったりと、平屋の方がローコストで済みます。加えて、冷暖房効率もよいため、光熱費の節約にもつながるのです。
>>参考コラム:北九州市で注文住宅を建てた場合の維持費は?費用の目安や削減方法も解説
平屋を建てるデメリット
魅力たっぷりの平屋ですが、以下に挙げるデメリットもあります。
・固定資産税や建築費用が高くなる
・犯罪リスクが高まる平屋を建てるには、ある程度広い面積の土地が必要です。基礎部分や建材料の多い家屋は資産価値を高く評価されやすい傾向があります。そのため、広い土地に建てた平屋は固定資産税が高くなりやすいのです。さらに、同じ延床面積の住宅を建てた場合、基礎部分の工事費用が2階建てに比べ平屋の方が高くなるため、より建築コストがかかるでしょう。
加えて、平屋は外からの視線や侵入といったリスクもあります。プライバシーの保護と防犯の観点から対策が欠かせません。
>>参考コラム:北九州市の建築相場と坪単価まとめ!自分の年収でできる家づくりとは?
平屋の災害リスクとは?2階建てとの比較
自然災害が多いといわれている日本。災害が起きた際、平屋がどのような影響を受けやすいのか知っておくことは重要でしょう。ここでは、平屋と災害の関係性を解説します。
地震や強風への耐性が大きい
重心が低い平屋は、高い建築物に比べ、地震による揺れの影響を受けにくい特徴があります。2階建てに比べて高さがないため、地震や強風による被害が少ない傾向がにあります。
水害による浸水のリスクがある
豪雨などの水害時、
平屋の場合、床上浸水が起きたら住宅全体が水浸しになるため、2階建てに比べて被害の影響が大きくなるといえます。上階への垂直避難もできないことから、自宅での逃げ場の確保が難しいでしょう。
平屋を建てる際は、事前にハザードマップで土地の安全性を確認しておく必要があります。
>>参考コラム:北九州市のハザードマップで見る地盤が強い土地、弱い土地は?注文住宅を建てる際の土地選びのポイント
平屋を建てる際に工夫したいポイント
2階を支える柱や壁が不要な平屋は、間取りの自由度が高いのも魅力です。ここからは、快適な平屋を建てるためのポイントを見ていきましょう。
間取りを考慮した土地探し
平屋を建てる際には、延床面積に対して広めの敷地が必要になるため、土地探しは重要です。建物を建てる際には建ぺい率などの法律で定められた制限がありますので、規制を踏まえたうえで土地探しをしないと、検討している間取りにも影響が及びます。
ハウスメーカーや工務店に相談すれば、理想の住まいに適した場所を探せるだけでなく、今ある土地からどのような間取りの平屋が施工できるか提案してくれるでしょう。
アスカホームでは、建築家とタッグを組み、丁寧なヒアリングを行うことで土地の特徴を活かした家づくりをすることができます。
水回りや日当たり・風通しを意識した設計
家事動線の効率化を図るために、水回りは近い範囲に集約させるとよいでしょう。キッチン・風呂場・洗面所などを回遊できる間取りが便利です。
また部屋数が多い場合、平屋では中心部の日当たりや風通しが不十分になることがあります。天窓を設けるなどの対策を講じましょう。中庭で採光性と風通しを確保するのもおすすめです。中庭に面した窓は外からの視線も気になりにくく、開放的な住まいが実現できます。土地の形や面積によって、コの字・ロの字といった間取りを検討してください。
防犯・プライバシー保護の対策
外部からの視線や侵入を防ぐために、庭にアクセントになるフェンスを建てたり、防犯砂利やセンサーライトを利用したりと、外構の工夫で防犯性を高めましょう。寝室など、より高い安全性を確保したい部屋の窓には、防犯ガラスや可動式ルーバーを取り入れるのもひとつです。
また、部屋干しスペースやランドリールームがあると、プライバシーの保護に役立ちます。
>>参考コラム:北九州市の治安は?安心して住むための防犯対策&おすすめの学区をご紹介
屋根裏の利用
平屋の屋根裏は、是非有効活用したい空間です。例えば、各部屋に収納を確保しきれなかった場合に屋根裏を利用すれば、充分なスペースになります。また、ロフトをつくりプライベートスペースにするのもよいでしょう。家族と同じ空間にいながら目線の位置をずらせるため、適度な距離感をつくれます。
平屋におすすめのエリアと土地坪単価
最後に、北九州市と中間市周辺で平屋を建てるのにおすすめのエリアと土地の坪単価を紹介します。なお、坪単価は国土交通省により発表されている2024年の地価公示をもとに算出しました。
【北九州市】八幡西区(やはたにしく)
市内でも比較的治安がよいエリアと知られる八幡西区。大型商業施設の「イオンタウン黒崎」や、公共施設と商業施設が入っている「コムシティ」のほか、地元民に愛される「黒崎商店街」もあり、買い物に困ることはありません。周辺エリアや博多方面へのアクセスがよいことや、医療施設の充実度からも、利便性が高いといえます。「タカミヤ環境ミュージアム」や「北九州市立いのちのたび博物館」といった楽しく学べる施設もあり、子育て世帯にもおすすめです。
土地坪単価はおおむね16.5万から25万円程で、小倉北区などに比べると相場はそれほど高くありません。
参考元:北九州市 八幡東区「八幡東区の魅力づくり」参考元:北九州市 北九州ライフ「八幡東区」参考元:福岡県警察「福岡県刑法犯市区町村別認知件数 令和5年中【確定値】」参考元:国土交通省 不動産情報ライブラリ「国土交通省地価公示・都道府県地価調査の検索」
【中間市】通谷(とおりたに)駅周辺
中間市は、自然に囲まれた閑静な街でありながら、商業施設なども充実している地域です。なかでも通谷駅周辺は、映画館も入っている「プラザモールなかま」へのアクセスが抜群。「新中間病院」をはじめとした医療施設も点在しています。また通勤・通学や買い物などに便利な市内循環バス路線も利用可能です。小中学校や高校にも通いやすい立地でもあり、暮らしやすいエリアでしょう。
北九州市にアクセスしやすく、手ごろな土地価格が魅力な中間市。
坪単価はおよそ6万から12万円となっています。
参考元:中間市「中間市内の路線バス」参考元:中間市「小中学校一覧」参考元:国土交通省 不動産情報ライブラリ「国土交通省地価公示・都道府県地価調査の検索」
北九州市周辺で暮らしやすい平屋を建てるならアスカホームへ
平屋には快適な暮らしにつながるメリットが豊富にあります。デメリットもありますが、しっかり対策すれば理想の暮らしを実現できるでしょう。また、居住エリアとしての利便性に優れた北九州市や中間市は、平屋でゆったり暮らすのにぴったりな街です。
アスカホームでは、北九州市八幡西区を中心に高断熱・高気密・高耐震が揃う家づくりをおこなっています。身体にやさしい建材を使用するなど、健康面に配慮した取り組みも実施中です。家族がくつろげる平屋づくりを検討中の方は、アスカホームにご相談ください。